父と母は離婚せずにここまでやってきた

今度両親がこちらに来て主治医と会うので、その計画のためにいろいろ父とお話していました。

自分が病気になってみて思うのは、娘2人を育てて60年以上生きた父と母はかなりすごいなと思います。

昔はそれが当たり前のことだと思っていました。

私のように若くして病気になった人や、そもそも結婚相手に巡り会えなかったり、経済的な問題などもあって父と母のような人生を送れなかった人がたくさんいるのでしょう。

父と母は性格も合わないし(と私は思っている)、私が見る限り8割位の時間は険悪ムードですし、私が小さい時は口喧嘩だけじゃなくて殴り合いもありました。

私も中学生くらいの時はすでに「はよ離婚すりゃえーのにな、離婚したほうが幸せになれるだろうこの人達は」としか思ってなかったです。

しかし事実として離婚はしてない。

離婚してないのは、両親の世代が離婚に対してあまり良いイメージがないからなのか、2人の気持ち的に離婚という結論には至らなかったのか、父親が専業主婦の母親を放り出せなかったからなのかそれは分かりません。

なんやかんやでは到底言い表せない夫婦だけど、離婚もせずに、死に至る病気にもかからずに、娘2人が成人するところまで育て上げた両親はすごいです。

並大抵な努力では成せなかったでしょう。気が遠くなるくらい嫌な想いもしたでしょう。

正直最近まで父と母のことを見下してました。

なんで結婚相手を大事にできないんだろう?

なんで夫婦仲良くできないのに子供を作ったんだろう?

本当に子供のことを考えてるのか?責任感がないにも程があると。

私ならいいお母さんになれる自信はないけど、少なくとも夫といい関係を築く努力はできるなって思ってました。

私は父と母のような人生はもう歩めないので勝ち負けの勝負はできないし、実際に私がそれができたのかはもう分かりません。

だから私にできなかったことをやっている父と母はただすごいなと思うのです。

自分が経験したことのない仕事で生きている人ってすごいなって思うじゃないですか。あんな感じ。

父と母も、産まれてきた私も、すごい低い確率の奇跡を引いてここに生きているのかもしれませんね。

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