私ががんになってから、夫に現れた変化

卵巣がんだと告知されてから私の人生観は大きく変わりましたが、同じように私の夫の人生観も変えたようです。

以前までの夫の考えは、夫は外で働き、妻は家を守るものという価値観でした。

家事は女の仕事、男はやらなくていいという考えです。

古い考え方ですが、夫婦で納得していた価値観なので仲良くやっていました。

ということで夫は全く家事ができません。

料理もカップラーメンを作るのすら時間がかかるレベルです。

家事ができないというかやる必要がなくて覚えなくていいことだと思っていたのでしょう。

ゴミ出しも以前は全くやらなかったし、全自動洗濯機や電子レンジや食洗機の使い方も全く知ろうとしませんでした。

しかし、私が卵巣がんだと診断されてからはやれることからやってくれています。

ゴミ出しはもちろん、食材の買い出しにも付き合ってくれますし、糖尿病や皮膚科などがん治療に関係ない通院にも付き添ってくれています。

私は夫の仕事を代わってあげることはできないので、なんだかちょっと申し訳ない気持ちです。

33歳(夫は私と同い年です)で今までの人生でしっかり勉強も仕事もしてきたのに、結婚した嫁が卵巣がんになって子供も産めなくなり、若くして死に別れるかもしれない…

夫は効率重視な人間で、自分にとって得か損かで考える人間です。

今の私は完全に夫のお荷物です。

客観的に見て私と結婚したメリットはあまりなかったと思うし、これから死にゆく人間に金や時間を使うのはもったいなく感じるだろうなと思っていたのです。

しかし、最近の夫の様子を見ていると人間関係というものは理屈では語れないものなのだと思えます。

自分にメリットがなくとも、今まで長く付き合ってきた人間が死ぬ可能性の病気にかかったらどんなことでもしてあげたいと思うものなのでしょうか。

夫婦、人間関係って不思議なものですね。

今回逆に夫のほうががんになっていたら、私は人生観を改めて生きることができたでしょうか。

ひょんなことから、夫の本当の愛を知ることができたという感じです。

2 COMMENTS

korokoromama

はじめまして。わたしも2019.11月に卵巣癌ステージ3cを告知されさらに治療中の2021.06に甲状腺癌にもなりました。今回の旦那さんの様子をブログで見て家と同じだったのでついコメントしちゃいました。うちは4人の子供が居てもうみんな成人してますが、子育て、家事は全部わたし任せで家の事は何も出来ない人でしたが、わたしが癌になってからはゴミ投げや茶碗あらい洗濯など料理以外はやるようになりました。今までの事を反省したらしく仕事が忙しくても自分がやれる事はしています。ただ今までわたしは何でも自分でしてきたので旦那が色々してくれる事に戸惑います。でもうちの旦那は長生きして欲しいと言います。どこの旦那さんも奥さんが病気になったらそう思うのでしょうね。これから治療をすると家の事も思う様に出来ない事もあると思います。なのでやってくれる時は甘えてやってもらって下さいね。

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rika

korokoromamaさん、はじめまして!
コメントありがとうございます!

そうなんですよね、家事は今まで全部自分でやってきたので、夫がやってくれるとありがたい気持ちもあるけどどっちかというかソワソワするというか落ち着かない気持ちのほうが強くって。
夫いわく、自分が病気になることよりも、パートナーが病気になる方が心に来るみたいですね。
自分が病気になったのであれば自分の中で処理できるけど、嫁の病気に対しては何をしていいのかわからないから、とりあえず目についたことをやろうという気持ちみたいです。

korokoromamaさんもお大事になさってください。
身近でサポートしてくださるご家族の方がいると少し気持ちが楽になりますね。

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